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- 5分で読める漢方・中医学
漢方薬という名前は聞いたことがあるけど、実際のところはよくわからない方がほとんどではないでしょうか?
そういった方のために短い時間で、漢方中医学の仕組みや活用法を簡単に説明したいと思います。
中医学は西洋医学とはことなる、考え方で構成されています。
- 1.整体観 (バランス医学)
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中医学の元となる思想に人は自然の一部でありその調和の中に存在するというものがあります。
人体も自然界も様々な要素が絡み合って構成されており、その人体と自然も相互に作用していると考えられています。
たとえば、腰痛という症状に対して、西洋医学では、痛み止めが処方されるのに対し、中医学では常に全身とのバランスを考えながら、その崩れを正す直し方をします。必ずしも、患部に働きかけるのではなく、体全体を整えることで、原因そのものが取り除かれたり症状が軽減する、これが整体観です。
- 2.弁証論治 (オーダーメイド医療)
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病気の原因、体質、発病に至るまでの流れは、一人ひとり違います。
中医学では、病気そのものや、局所的な状態のみを見るのではなく、患者様ごとの体の状態の情報を収集、分析するオーダーメイド治療=弁証論治します。
同じ症状に見えても、それぞれに、処方される薬は、異なるのが一般的です。
したがって、症状や経過、病歴、生活環境、精神状態など、ヒアリングを行うことが重要です。
- 3.未病先防(予防医学)
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病気を治すのではなく、そもそも病気にならない体を作ることが大切だという考え方です。
病気ではないが、ならんかの予兆が見られ、放置すると病気になってしまう、状態を半病気、半健康といい、 この状態に気づいて手当することを未病先防、といいます。
疲れる、食欲がない、眠い、冷える、などの未病に効果的な治療を行い、病気の芽をつみます。
中国4千年の歴史の中で、臨床経験に裏付けされた理論を中心として発展してきた中国の伝統医学を中医学と呼びます。
同じルーツを持ちながら、江戸時代の鎖国にあって、日本で独自の発展を遂げたものを漢方といい、中医学とは多くの点で異なります。
あきなが薬局では、西洋医学である、処方箋調剤、東洋医学である中医学、及び、漢方を複合的に組み合わせながら、お客様によりよいご提案をさせていただいております。
同じルーツを持ちながら、江戸時代の鎖国にあって、日本で独自の発展を遂げたものを漢方といい、中医学とは多くの点で異なります。
あきなが薬局では、西洋医学である、処方箋調剤、東洋医学である中医学、及び、漢方を複合的に組み合わせながら、お客様によりよいご提案をさせていただいております。
漢方薬の原料は天然の植物や、動物のエキス
漢方薬の原料は生薬という、薬効がある天然の植物や動物のエキス、品類、鉱物、などを使っています。
そのため、中医学の考え方である、整体観にもあるように自然にもともとある成分のみを使用して体を治していきます。
漢方薬は国内外の工場で製造されています
原料である生薬は、本場の中国でしか採取できないものが多いため、国内工場だけではなく、中国の工場で製造されているものあります。
日本で現在流通している漢方薬は、GMP(衣料品適正製造基準)適合性調査で外国製造業者認定を取得しているため、各工程の検査基準に合格した製品のみが出荷されています。
中医学はカウンセリングが重要です。
中医学では特定の病気を治すのではなく、健康な体を作っていくために、肝、心、脾、肺、腎、の五臓六腑のバランスの乱れを診断します。
患者様それぞれの生活習慣や、体質を聞き取ることによってその真価を発揮します。